パンチンググリル型制気口とは?各種制気口の特徴・構造を紹介

制気口にはさまざまな種類があり、見た目や構造などに違いがあります。

パンチンググリル型の制気口とはどのような形状、特徴があるのか、制気口としてよく使われているライン型やアネモ型と比較しながら見ていきましょう。

制気口とは

制気口は、大型空調設備を活かすうえで重要です。

給気や吸気、水蒸気などが出入りする制気口にはさまざまな種類があります。
シンプルな形状のものから、利用していくうえでの問題点を改善して作られた形状や、時代のニーズに応じて形状に工夫を加えたものなど、多様化してきました。

空調など室内に制気口が設置される場合には、機能面だけではなく、見た目のデザインや使用されている素材にこだわって選ばれることも少なくありません。

どのような制気口が選ばれているのか、各型の特徴を確認していきましょう。

制気口の種類

制気口にはさまざまな種類がありますが、ここではライン型・アネモ型・パンチンググリル型を取り上げていきます。

1.ライン型

ライン型はエアカーテンなどにも使用されるタイプで、直進気流のライン型の吹出口・吸込口となり、制気口として利用されています。

直進気流型なので抵抗が少なく、静圧による損失や騒音の発生も抑えられるのが特徴です。
直進気流のストレートな形状なので、到達距離を長くすることができます。

気流分布を均一にでき、適度な速度に保てるのもメリットです。

接続型のデザインにより、長くつないで設置することもでき、見た目に自然な一体感が得られるデザインで、シンプルでスッキリとした印象の制気口です。

2. アネモ型

アネモ型の制気口は、さらに形が豊富です。

大きくは、丸型と角型にわけられますが、丸型パン吹出口・角型パン吹出口・丸型多層コーン吹出口・角型多層コーン吹出口など多くの種類があり、選択肢も広がります。

アネモ型の特徴は中コーン調節ができる点です。
空調の吹出口として利用される場合には、上下に動かすことで、冷房と暖房の吹出パターンの切り替えができるなどの利便的な機能を有しています。

別途SEDを取り付けることで風量の調整も可能です。

また、時代のニーズに合わせて環境を整える機能を持つタイプも登場しています。
汚染防止タイプのアネモ型は、外コーンを立ち上げることで、取り付けた天井などの周辺の汚れを従来タイプに比べて緩和することができます。

3.パンチンググリル型

パンチンググリル型は、網目状に穴が開いているタイプで、パンチング模様は丸型と四角型の2種類が用意されているのが一般的です。
「丸開口」「角開口」などと呼ばれることもあります。

開口率をカスタマイズできるケースも少なくありません。
開口率とは、パンチング加工により打ち抜いた開口部分の全体面積に占める割合のことで%が単位です。

見た目のデザインがファッション性に富んでいるという評価もあり、室内空調の吹出口としても人気の形状です。

吸気・排気兼用タイプや、制気口や吸込口として利用できるタイプなど、さまざまなものがあります。
シャッターを別途取り付けられるタイプなども用意されており、風量の調整も可能です。

簡易防火シャッター(FDS)への接続が可能なタイプもあります。
そもそも、パンチンググリル型というのはパンチング加工された形状の制気口です。

パンチング加工は、パンチとダイの金型を用い、板状やシート状の材料を打ち抜く加工方法で、他の方法に比べて低コストかつ短時間で、規則正しい配列で孔を開けることができる技法です。

専用の金型を作れば、さまざまな形状の孔を開けることができ、配列や孔の形状・大きさを組み合わせられ、意匠性にも富んでいます。

パンチング加工の基本となるのは、孔径・ピッチ・フチです。
孔径は、パンチングで打抜きした孔の大きさのことで、孔の形は丸や四角のほか、六角形などさまざまなものがあります。

ピッチは孔と孔の中心間隔のことで、単位はPで表され、たとえば、P10は10mm間隔であることを意味します。
フチとはパンチングで打抜きした穴の周囲の余白の部分のことを指し、素材端面の孔が半欠け状のフチなし仕様などもできるのです。

まとめ

大型空調設備を構成する装置には、さまざまな部分に制気口が設置されます。
制気口にも多くの種類がありますが、パンチンググリル型は、網目状に穴が開けられた見た目が特徴です。

丸開口・角開口などがあり、室内の空調の制気口として利用される場合には、デザイン性にも富んでいるとの評価もあるタイプです。

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