大空間でも人のいるエリアのみ快適にする空調システム「人感センサー制御 床吹出口」

大きな会場でも定員に満たない人数で利用するとき、ソーシャルディスタンスを保つために人を分散させて座らせるときなど、会場全体をフルで冷暖房を行うとなれば光熱費も高額になるのが課題です。

そこで、人のいるエリアのみ快適にする空調システム「人感センサー制御 床吹出口」を導入することで無駄なく冷暖房ができるようになります。
どのようなシステムなのか概要や目的、特長を見ていきましょう。

人感センサー制御床吹出口とは

コンサートホールや大学の大教室など、座席が設置された大きな会場においては、全体空調が一般的です。
全体を冷暖房するためにはパワーが必要となり、光熱費もその分かさんでしまいます。

もっとも、会場が常に満員とは限りません。
1階の一部にしか座っていない、まばらに座るなどのケースもあるでしょう。

そんなとき、人感センサー制御床吹出口が導入されていれば、人が座っているエリアだけの空調が可能となります。
夢のような空調ができる仕組みは、以下の通りです。

まず、一定のエリアごとに分けたうえで、床下に設置される気流を整える装置であるチャンバーをグループ分けします。
定風量装置のCAVも床チャンバーごとに設置しておきます。

床吹出口に組み込まれた人感センサーで、エリア単位で人が座っているかの情報をセンサーで検出・収集することが可能です。
センサーで収集された情報は無線機器を通じて中央監視盤まで信号が送られます。

エリアごとの各CAVへ適切な送風量を送るよう指示が出されるので、それによって空調のエリア単位での調節ができる仕組みです。

人感センサー制御床吹出口のカタログはこちら

人感センサー制御床吹出口の目的

人感センサー制御床吹出口の目的は快適な空調の実現と省エネ、コストの削減です。
大きな会場で全体の冷暖房をするには、大きなパワーが必要となります。

限りある資源のために消費エネルギーは大きな課題です。
人感センサー制御床吹出口を使えば、エリアを区切ることで、人が集まるエリアを中心に効率的に空調を効かせることができるようになります。

無駄な空調を省くことで、省エネに役立ち、電気代などのランニングコストも削減可能です。
さらに、座席に座っている方をセンサーで感知して空調が行われるため、大空間に集う人はより快適に過ごせるようになります。

「人感センサー制御 床吹出口」の導入なら空研工業

人感センサー制御床吹出口の特長

従来の全体空調とは異なる、エリアごとに区切った人感センサー制御床吹出口の特長を見ていきましょう。

1.省エネ

センサーで人がいるエリアをキャッチすることにより、空調を行う空間を最小限にでき、省エネに役立ちます。

空研によるデータでは、ホール全体を空調した際のエネルギーを100%とすると、エリアを区切った居住域空調では風量比分の12.7%を削減することが可能です。

2.温度差の解消

床吹出口に組み込まれた人感センサーが、エリア単位で人が座っているかを検知し、空調のオン、オフを制御します。
人感センサーによる情報に基づき、無駄なく効率的に床吹出口による居住域の空調が行えます。

床から2mの高さまで均一に空調が行えるので、全体空調に比べて不快な温度になる心配もありません。
全体空調の場合は段床によって温度差が大きくなってしまいますが、居住域空調では温度差が解消されるのもメリットです。

3.快適空調をスピーディーに実現

大型施設において天井面に吹出口を設け全体空調をする場合、空間全体を設定温度に近づけるために空調の立ち上がりにも時間がかかるうえ、温度ムラが生じやすいという課題がありました。
空研工業の人感センサー制御床吹出口は従来とは異なる発想の、床からの吹出方式という新システムになっています。

そのため、座席に座った人に快適な空調をスピーディーに実現することが可能です。
冷房時は、椅子の背もたれに沿う形で冷房気流を立ち上げます。

後部座席の上部から拡散的に降下するノンドラフト気流が起こるので、人に不快感を与えることはありません。
暖房の場合、温かな空気は上に向かう性質があるため、気流は床から吹き出しても上昇気流になってしまい、上手く吹き出さないと天井ばかりが暖められることになります。

そこで、床吹出口内部に自動風向可変装置を設け、椅子座面を直接暖める仕様にしました。
これによって、椅子全体を暖気で包み込む気流が形成され、座っている人を心地良く温めてくれます。

4.低コスト

導入にあたっては、かなりコストがかかるのではと気になるかもしれません。
無線式を採用することで、複雑な電気配線工事がいらないため、施工コストも大幅に抑えられています。

さらに、人感センサーと床吹出口の仕組みで、人の在席エリアだけを空調できるため、ランニングコストを大幅に削減できます。
コンサートホールや大学の大教室などの座席の埋まり方など、利用状況に応じて空調をコントロールでき、不在スペースの空調をカットできます。

5.モニタリングもできる

各無線機の収集するデータや状況は、専用の情報表示器だけでなくタブレットなどでもモニタリングでき、温度や風量、故障信号を手元でいつでもチェックできるので、安心して運用できます。

まとめ

「人感センサー制御 床吹出口」は座席エリアを区切ることで、そのエリアに人が座っているかを人感センサーでキャッチして、空調をコントロールすることが可能です。

省エネに役立ち、ランニングコストが削減できるうえ、集う人に快適な環境をもたらしてくれます。

「人感センサー制御 床吹出口」の導入なら空研工業

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