マルチダクトシステムで施工の省力化と品質の安定化

マルチダクトシステムとは一体どのような仕組みで、どんな働きをするのでしょうか。

あまり聞きなれない言葉なので疑問に思われる方も多いかと思います。

私たちが日常で当たり前に使っている空調は、音も静かで空気も綺麗ですよね。
それは、空調機から空気が出る吹出口までの間に様々な工夫がされているためです。

快適な空間で過ごすためには見えない工夫と技術が必要とされます。

今回は、分岐チャンバー・ダクト・吹出口の仕組みと、空研工業株式会社とフジモリ産業株式会社が共同で生み出した、最新製品のダクト周辺一環システムのマルチダクトシステム、そしてその新しい工法についてご紹介します。

空調を新しく導入したい、施工時間を短縮し、更に品質の安定した製品を取り入れたい方は必見です。

まずは、分岐チャンバーから吹出口までを繋ぐ部分の組み立てを、独自製法によりワンタッチで誰でも簡単に設置できるようにすることで、施工時間の省力化と独自の技術による品質の向上を実現したマルチダクトシステムについてご紹介していきます。

ワンタッチ接続とは

空調本体から吹出口までの複雑な配管の接続は、吹出口の数が多ければ多いほど接続箇所が増えるので、作業時間も多くかかってしまいます。

また、空調は天井などの高所に設置することから、設置する際にミスがあると不具合が生じやすく、空調を稼働した後にメンテナンスが必要になってしまいます。

これではよりコストがかかってしまいます。
難しい作業なので、工期も遅れてミスが出ると損失も大きくなり、受注者には辛い問題ですよね。

そこで、空研工業のマルチダクトシステムは、フジモリ産業が開発したF-ONEタートル チャンバー工法を採用し、ワンタッチ構造の接続口を応用した吹出口と、特殊加工したダクトを、チャンバーから吹出口に簡単に設置できるようになりました。

このように、マルチダクトシステムは、チャンバーからダクト、そして吹出口までの施工を簡略化した画期的なシステムです。

マルチダクトシステムについて問い合わせる

チャンバーの役割と使用の目的

チャンバーは、一般的に五面体、六面体の形をしており、「チャンバーボックス」と呼ばれています。

屋外から入ってくる空気を、各部屋に振り分ける際に、ダクトの分岐点で音が大きくなったり風の勢いが増したりするので、これを阻止するために、チャンバーボックスは主にダクトが分岐する部分に設置されます。

風の音や勢い、温度を調節するため、ダクトよりも大きいのが特徴です。

そこで、空研工業は従来の「チャンバーボックス」の定番の角型から、丸型の分岐チャンバーを採用しました。

角形分岐チャンバーは、面積が大きく重量もあるため、それだけで吊り込みをする設置時間もかかってしまいますが、新製品の丸型分岐チャンバーだと、従来の角型分岐チャンバーに比べ、重量は7㎏減り、容積は45%にまで抑えられ、更に風量のバランスを保ちながら圧力の損失を4割に抑えることに成功しました。

また、従来の角型分岐チャンバーは付属の部材と工具が必要でしたが、F-ONEタートル チャンバー工法により特別な技能がなくても施工ができるので、工期を早くすることが可能です。これはかなり有り難いですね。

また、差し込むだけで設置できるマルチダクトシステムは、施工におけるミスを軽減し、品質の安定化につながるので、空調設備工事をする際に、広範囲に張り巡らされたダクトとチャンバー、吹出口をそれぞれ専用の部材と技能工による作業は必要なく、簡単に設置でき、施工によるミスも軽減するので品質の安定化を図れます。

これにより、安心できる空間を作り出すことができます。

丸分岐チャンバーはセントラル空調と個別空調用のすべてに対応できるので、大小さまざまな施設やオフィスビルにおける空調設備の設置の際に大活躍すること間違いなしです。

そこで、気になるのが快適な設置場所ですね。
どのような基準で選べばよいでしょうか。

ここからは、建物の広さや部屋の人数から最適なダクトシステムを選択できるよう、必要換気量をご紹介しているので選定の参考にして下さい。

換気量と風量の特長

【必要換気量の求め方】
必要換気量は、主に在室人員による二酸化炭素発生量、火を使用することによる排ガス発生量その他条件によって、各種計算方法があります。

決定にあたっては、室内の利用目的と使用状況を十分考慮し、換気目的に従い換気を必要とする要因ごとに換気量を算定し、その最大値にて室内の換気量を設定する必要があります。

例として居室の人員密度による計算方法は下記になります。

Q=30×N(居室人員が確定している場合)
Q=30×A×n(居室人員が未定の場合)

  • Q:必要換気量 (m3/h)
  • N:実人員数(人)
  • A:居室の床面積(m2)
  • n:居室の人員密度(人/m2)
  • ※参考 居室の人員密度(単位:人/m2)

  • 事務室:0.1~0.2(0.15)
  • 会議室:0.3~0.6(0.5)
  • 講堂 :0.3~1.0(0.7)
  • 食堂 :0.5~1.0(0.8)
  • ( )値は標準的な数値

    ダクト内の風量計算方法については規格にて規定されています。
    規格名は「JIS A 1431」であり、空気調和・換気設備の吹出口、吸込口における風量を実測において測定する方法を規定しています。
    ダクト内を流れる風量は、下記の2つの値が分かれば計算できます。

  • ダクトの断面積
  • ダクト内を流れる空気の風速
  • しかし実際は、ダクト内の風速を正確に計測することはほぼ不可能です。

    そこで複数の場所の風速を計測し、平均値をダクト内の風速として使用する事で、必要な風量を求めることができます。
    ダクト内の風速を計測する方法は、JIS B 8330に規定されています。

    下記に計算結果の一例を示します。

    まずダクトの半径を求めます。
    ダクト直径:200mm、風速:8m/s
    ダクト半径 =200÷2=100(mm)==0.1 (m)

    よってダクトの断面積は次のようになります。
    ダクトの断面積=πr2=3.14×0.1×0.1=0.0314 (m2)

    ここで風量を求める計算式に当てはめると、以下のようになります。
    風量=60×風速×ダクトの断面積
    風量=60×8×0.0314
    風量=15.072 (m3/min)

    マルチダクトシステムの特長1.F-ONEタートルチャンバー工法

    従来のタートルチャンバー工法は、技能工が施工しなければなりませんでしたが、独自のワンタッチ接続構造F-ONEタートルチャンバー工法により付属の部材や工具が必要なくなりました。

    これにより、従来の接続では4工程が必要でしたが、マルチダクトシステムではチャンバーとダクト、吹出口の接続が誰でも簡単に接続が可能になりました。

    結果として、ワンタッチの接続で簡単かつ技能工なしで誰でも接続ができるようになり、経費と時間を抑えることができます。

    マルチダクトシステムの特長2.工期短縮と作業の省力化

    F-ONEタートルチャンバー工法で誰でも簡単にワンタッチで接続ができるようになり、現場での作業が従来の工法より30%軽減され、工期短縮と作業の省力化に大いに貢献しています。

    また、角形の分岐チャンバーと比較しても重量や容積が減ったにも関わらず、風量バランスに優れ、圧力の損失も角形チャンバーと比べると4割くらいに減少しています。

    工期を早め、更に風量バランスにも優れているので、設置にあたり受注者の負担の軽減と快適な空間作りのお役に立てます。

    マルチダクトシステムの特長3.独自の整流構造

    チャンバーとは何でしょうか。

    空気が通る際に容器内の空気の圧縮性を利用し、安定した空気の流れを作り出す装置のことで、人間でいう心臓から送り出される血液をバランスよく送るために調節する動脈の働きをしています。

    前述のF-ONEタートルチャンバー工法は、チャンバー内圧を高めずに圧力の損失を小さくし、送風効率が向上しました。
    それにより、分岐口の一部を塞でも、独自の整流構造により風量を保つことが出来ます。

    また、マルチダクトシステムは吹出口とダクト間の接続を簡単に取り外しができるため、設置場所のレイアウト変更も自由にできるのが魅力です。
    タートルチャンバーを3点吊りでの設置も可能になり、より安全性が高まりました。

    そして、分岐チャンバーはセントラル空調と個別空調用の全てに対応できるので、設置するにあたり、場所ごとに選ぶ手間が省けます。

    まとめ

    空研工業のマルチダクトシステムのメリットを整理してみましょう。

    まず、ワンタッチで接続ができるため、特別な技術や技能工による作業が必要ないため、品質も安定します。

    回転させるだけで取り外しも可能なため、メンテナンスの際も時間がからず、設置時間も従来に比べて30%も軽減されたので、大幅な省力化に成功しました。

    また、マルチダクトシステムは、角形分岐チャンバーと比較して小さくなり、更に風量バランスも衰えることなく、圧力の損失も角形チャンバーと比べると4割くらいに減少しています。

    形も丸形になることから3点吊りでの設置も可能になり、バランスを保つことが出来るので、よリ安全の確保が可能になりましたました。

    そして、F-ONEタートルチャンバー工法により、チャンバー内圧を高めずに圧力の損失を少なくすることに成功しました。
    これにより送風効率が向上し、更に分岐口の一部を塞でも独自の整流構造により、風量を保つことが出来る画期的なシステムです。

    最後に、最大の魅力として、マルチダクトシステムはセントラル空調と個別空調用の全てに対応できるので、安定した風を場所を選ばず送ることが出来ます。

    ワンタッチ接続による工期の短縮と品質の安定化、そして、丸形になった事による3点吊りで設置も可能となったマルチダクトを導入することで、スピーディーな設置、かつ安全に使用できます。

    一環ダクトシステムは空研工業のマルチダクトシステムがおすすめです。

    マルチダクトシステムの仕様を確認

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